大津波から子供たちを救った「命の道」
テールアルメ工法「クローズアップ」
大津波から子供たちを救った「命の道」
平成23年3月11日、東日本大震災により発生した大津波が釜石市を襲いました。そのとき、沿岸部にあった中学校の生徒と隣接する小学校の児童ら約600人は、津波から逃れるために高台を目指して走りました。指定されていた避難場所も津波にのまれ、ようやくたどり着いたのが、6日前に先行開通したばかりの4.6kmの高台に作られた道路でした。
雪が降り、日も暮れようとしているなか、津波を逃れた生徒・児童の全員は、通りかかったダンプやトラックの荷台に分乗し、安全な場所へと避難することができました。子供たちの尊い命を救った道路は、まさに「命の道」となりました。
東日本大震災での災害 約2500件を調査した結果、重大な被害の発生数は4件(0.35%)でした。
損傷ランクⅠ:損傷なし
2011年東日本大震災(地震、津波)
【被災度評価法】
地震や降雨災害時には、「被災台帳」をもとに、テールアルメ
工法本体、周辺状況、付帯構造物等の変状を、定量的に判定し
ます。この判定結果を「被災度応急判定表」にて6ランクに分類
し、安全性の確認、使用の可否判断を行なっています。
テールアルメ工法の耐震性
日本は世界に類を見ない地震国です。近年では類を見ない甚大な被害をもたら地震が日本各地で発生しております。このような大地震でもテールアルメ工法は構造物としての機能を有しており「土」を主体として柔軟な構造による高い耐震性が確認・評価されています。